仕事(聖書の言葉)


目次

1、あなたで良かった

2、身の丈で

3、完璧じゃなくても

4、視点を変えてみる

5、休む大切さ


1、あなたで良かった

あなたがたに命じておいたように、

つとめて落ち着いた生活をし、

自分の仕事に身をいれ、

手ずから働きなさい。」

‭‭テサロニケ人への第一の手紙‬ ‭4:11‬ ‭口語訳‬‬

~自分の手で働くようにとは、あなたには可能性があるからです。「自分はなんにもできない」とあきらめなくてよいのです。神さまは、一人一人にすばらしいよき物を与えて下さっている方。あなたはあなただから素敵なのです。

 

しかし、キリストから賜わる

賜物のはかりに従って、

わたしたちひとりびとりに、

恵みが与えられている。

‭‭エペソ人への手紙‬ ‭4:7‬ ‭口語訳‬‬

~自分以上の自分を演ずる必要はありません。人間の心や体力には限界があります。神様が作ってくださった、あなたで勝負しましょう。あなたで大丈夫です。

 

あらゆる良い贈り物、

あらゆる完全な賜物は、

上から、光の父から下って来る。

‭‭ヤコブの手紙‬ ‭1:17‬ ‭口語訳‬‬

~良い贈り物は、神様が与えてくださいます。良い贈り物とは、「神様はあなたに生きていく上で必要なものは、ちゃんと与えてくださるよ」ということでしょう。あれもこれもできないと自分は不十分だ、と思い煩う必要はないと私は思います。いつでも神様に相談し、あらゆる良いプレゼントを与えてくださる私たちの神にワクワクしていましょう。


2、身の丈で

わたしとしては、みんなの者がわたし

自身のようになってほしい。

しかし、ひとりびとり神から

それぞれの賜物をいただいていて、

ある人はこうしており、

他の人はそうしている。

‭‭コリント人への第一の手紙‬ ‭7:7‬ ‭口語訳‬‬

~人にはできることと、できないことがあります。できないことは恥ずかしいことではありません。助けあうチャンスのときにしてしまいましょう。

      

こういうわけで、キリストもわたしたちを受けいれて下さったように、

あなたがたも互に受けいれて、

神の栄光をあらわすべきである。

ローマ人への手紙 15:7 口語訳

~友達が自分と同じになることを強要しなくてよいのです。みんなが自分と同じだったら、この世界は本当につまらないものだったでしょう。

神さまは私たち一人一人を違う性格としてつくられました。それぞれが違う働きをするようにつくられました。みんな違ってみんな素敵だと私は思います。

 

主に望みをおく人は

新たな力を得、

鷲のように翼を張って上る。

走っても弱ることなく、

歩いても疲れない。

イザヤ書40:31新共同訳

~神さまに望みをおくと、「私は一人ではないんだ」と思えます。自分の力のみで、なにもかもする必要はないのではないでしょうか。仲間で助けあうとき、今日を生きる元気がわいてくるでしょう。


3、完璧じゃなくても

「もしテモテが着いたら、あなたがたの所で不安なしに過ごせるようにしてあげてほしい。

彼はわたしと同様に、主のご用にあたっているのだから。」

‭‭コリント人への第一の手紙‬ ‭16:10‬ ‭口語訳‬‬

~神さまのために仕事をしようとするとき、いつも神さまに守られて仕事ができます。神さまは、無理な要求はなさらない方。自分にちょうどいい仕事の量を与えて下さいます。自分一人でできないときは、神さまや同僚に相談して、自分にちょうどいい仕事の量にしてもらいましょう。

 

「また教会ごとに彼らのために長老たちを任命し、

断食をして祈り、彼らをその信じている主にゆだねた。」

‭‭使徒行伝‬ ‭14:23‬ ‭口語訳‬‬

~パウロは、教会をつくるときに一人の長老(現在でいえば、神父や牧師)だけを選びませんでした。互いに助け合うために、複数の人を選ばれたのです。私たちも、一人でなにもかも抱え込むのではなく、互いに支えあってゆけますように。

 

その後、主は別に七十二人を選び、行こうとしておられたすべての町や村へ、

ふたりずつ先におつかわしになった。

ルカによる福音書 10:1 口語訳

~イエスは福音宣教のために72人を選び、一人でいかせませんでした。二人ですると、もし急病になったとき支えてくれたりします。仕事も同じ。なにもかも一人で重荷をおう必要はないのです。

 

「最後に言う。あなたがたは皆、心をひとつにし、同情し合い、

兄弟愛をもち、あわれみ深くあり、謙虚でありなさい。」

‭‭ペテロの第一の手紙‬ ‭3:8‬ ‭口語訳‬‬

~一人で出来ることもありますが、力をあわせればより美しいものができるかもしれません。一人で背負いきれないときは、仲間に相談してみましょう。仕事の喜びが戻ってくるでしょう。


4、視点を変えてみる

あなたがたのうちでいちばん偉い人は、

仕える者になりなさい。

マタイ23・11

仕える者とは謙虚な人。決して思い上がらず、傲慢になりません。傲慢とは、相手に「こうであるべき」と要求しますが、謙虚さには「あなたはあなただから良い」と、ありのままの相手を受けとめます。

 

何事も党派心や虚栄からするのでなく、

へりくだった心をもって互に人を自分よりすぐれた者としなさい。

ピリピ人への手紙 2:3 口語訳

~自分より優れた者と考えなさいとは、相手の弱さをを暴こうとするのではなく、相手の良さを探すこと。相手の中に、自分にはない素晴らしいものを見つけてみましょう。

 

兄弟愛をもって互いに愛し、

尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい。

ローマの信徒への手紙 12:10 新共同訳

~人はつい、「自分は正しく、相手は間違っている」とおもいやすいもの。しかし、視点をかえて耳を傾けたら、新しい風景がみえてくるでしょう。

 

私は柔和で心のへりくだった者だから、

私の軛を負い、私に学びなさい。

そうすれば、あなたがたの魂に安らぎが得られる。

マタイ11・29

~他者の欠点や弱さを、優しく柔和で受け止めるなら、無駄な不平不満というエネルギーを使わなくてすみます。謙遜をみにつけると、自分の想像を遥かに超えて成長してゆくことができるのです。


5、休む大切さ

朝早くまだ暗いうちに、イエスは起きて、

寂しい所へ出て行き、そこで祈っておられた。

マルコ1・35

~イエスは朝早く神の前で静かに祈られました。人と群れてばかりいては、自分らしさを見失ってしまいます。一人で神さまと向き合える時間を大切にできますように。

 

しかし主は彼の避け所である。

詩篇 14:6 口語訳

~辛いことが人間関係ではあります。そういう時は、神さまに逃げましょう。自分が安全であるところをもっておきましょう。

 

神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、

万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。

ローマ人への手紙 8:28 口語訳

~自分のできることを精一杯したとき、あとは神さまが責任をとってくれます。神さまが、「私が全部ひきうけるから安心していきなさい」と呼びかけてくださいます。


関連リンク

私の別サイトでは、片柳弘史著『こころの深呼吸』(教文館刊)から、仕事について考えています。