ワークの工夫(福祉的就労、障がい者雇用など)


働いていて辛いとの気持ちが、SNSで聴くことがあります。また、学校がしんどいとの気持ちもみます。

主治医に相談しつつお願いしたいのですが、働き方にも様々な工夫ができます。

私が一般就労していた時は、短時間勤務にしたことです。また、福祉的就労や障害年金などもあります。少しでも気持ちが楽になりますように、様々な制度をまとめてみました。


◼️勤務時間の調整
私が一般就労してたときにしたのは、週38時間から週30時間にしたことです。帰宅する時間が早くなったので、夕方はゆっくりできるようになりました。体はめまいなどの症状がでていたので、体がSOSのサインを示していたのだと思います。収入は減りますが、そのかわりゆとりが生まれました。


◼️障害者雇用
一般雇用だと障害に対する配慮が限られてきます。しかし障害者雇用だと、障害をオープンにできることや、苦手な分野を伝えられるので、気持ちは楽になると思います。また、自分で伝えるのが苦手なら、主治医に診断書を書いてもらって、職場の管理職の方にみせたら働き方を配慮してくださるかもしれません。これは、障害者差別解消法の合理的配慮(外部サイト)といわれています。たとえば電話恐怖がある人は、電話対応からはずしてくれたり、周囲の環境で集中できないなら個室や静かな部屋で働かせてくれるかもしれません。会社の上司がどこまで障害を理解してくれるかによると思います。


◼️傷病手当と生活困窮者自立支援制度
働いていて死にたい気持ちが強いなら、まずは主治医に相談したらどうでしょう。休むと傷病手当(外部サイト)がでます。収入がへると生活できないときは、生活困窮者自立支援制度があります。家賃相当額を支給してくれるかもしれません。厚生労働省のサイトには次のように説明されています。


働きたくても働けない、住む所がない、など、まずは地域の相談窓口にご相談ください。
相談窓口では一人ひとりの状況に合わせた支援プランを作成し、
専門の支援員が相談者に寄り添いながら、他の専門機関と連携して、解決に向けた支援を行います。


相談先は市町村市役所や、こちら(PDFファイル)にのっています。

◼️障害年金
もし障がい年金を受給してないなら、申請してみるのも大切だと思います。働いている場合も、会社からどのような支援をうけて働いているかも大切になります。また、生活や仕事に支障がでていることも書きます。年金を受給しながらだと、勤務時間を少しにできたり、様々に工夫することができると思います。


◼️家庭環境
家庭も、清掃や食事、介護に疲労がでているなら、一度、福祉サービスやヘルパーが頼めないのか(居宅介護)確認してみたらいかがでしょう。料理で困難があれば配食サービスをしている自治体もあります。また、一人暮らしをしたいならグループホームがあり、困ったことは世話人さんに相談できます。

また両親を介護しているかたは、「私ががんばらなければ」と、睡眠を削っている方もいます。しかし、介護は一人で抱えこまず、互いにたすけあったほうがお互いに笑顔がうまれるのではないでしょうか。
家庭環境を変えるのは、主治医の意見をききながらすると、生活にゆとりがでてくると思います。一人でなにもかもできる完璧な人はいないと思います。助け合ってすごしてゆけますように。


◼️福祉的就労

一般就労に対して、福祉的就労(LITALICO、外部サイト)という働き方があります。


就労継続支援A型就労継続支援B型

などあります。私が利用している就労継続支援B型も福祉的就労にあたります。年金+B型で生活している利用者が多いと思います。障害者雇用よりもさらにサポートしてくださり就労できるように感じます。サービス利用計画をたてて、自分の気持ちや働ける時間なども伝えられます。


◼️入院
入院は、心と体の休養、薬の整理、家族から離れてお互いにいままでの関係を見つめ直せる時間になります。

ちなみに入院は、携帯所持がよい病院とだめな病院があるので、私は携帯所持が可能な病院を選びます。しかし主治医の判断で脳を休ませる判断がでたときは、主治医にしたがって携帯から距離をおくことも大切かもしれません。

命は帰ってきません。働き方を工夫したり、様々な社会資源を用いて、少しでもゆとりが生まれますように。


片柳神父の言葉より

心のともしびより

「わたしにできないことが、あなたにはできます。あなたにできないことが、わたしにはできます。一緒になれば、すばらしいことができるでしょう。」マザー・テレサは、そう言いながらたくさんの人々を活動に巻き込こんでいった。マザーの活動が世界中に広がった秘密が、この言葉に隠されているように思う。

わたしたちはつい、自分にできることを基準にして相手を裁いてしまいがちだ。「わたしにはこれができる。でも、あなたにはできない」と考えて、相手より自分の方が優れていると思い込んでしまうのだ。逆に、どうあがいてもかなわない相手だと思えば、「あなたにはこれができる。でも、わたしにはできない」と考えて卑屈になってしまう。傲慢な心でも、卑屈な心でも、相手と一緒にやっていくのは難しいだろう。
マザーは、自分が何かをできるからといって思い上ることなく、何かができないからといって自分を卑下することもない。お互いにできることもあればできないこともある不完全な人間にすぎないと知っているからだ。マザーは、傲慢でも卑屈でもない心、ありのままの自分を認め、ありのままの相手を認める謙遜な心ですべての違いを乗り越え、この地球上に神様がお創りになったさまざまなよいものを一つに結び合わせていった。そこに、マザーの秘密があるように思う。

「わたしにできないことが、あなたにはできます。あなたにできないことが、わたしにはできます。」マザーの言葉は、わたしたちの一人ひとりに、かけがえのないよさがあることを思い出させてくれる。

謙遜な心でお互いのよさを認め合い、助け合うことによって、「一緒になる」ことによって、この世界に「すばらしいこと」を実現してゆきたい。


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